いま話題の職業『ライバー』。
副業として始める人が多かったのですが、最近では専業としてライバーをする方や、学生ライバーも増えています。
しかし、そうなってくると気になるのが税金の問題。
税金の手続きはどうすればいい?
税金が免除される場合はあるの?
ライバーは稼げる?
まずは、実際にライバーがどれぐらい稼げるのかを紹介していきましょう。
これからライバーを目指していく方も参考にしてくださいね!
ライバーの収入源は?
ライバーの収入源はいくつかありますが、一番大きいものは投げ銭と呼ばれるものでしょう。
投げ銭とはリスナーから貰うお金のことで、たいていのライブ配信アプリでは「アプリ内ギフト」を通じてやり取りされます。
ライバーは、貰った「ギフト」を現金やアマゾンギフトなどに換金することで自分の収入を得ることができます。
そのため、ライバーさんはより多くのリスナーを獲得することが重要になってくるのです。
リスナーが増えてくると、より多くの投げ銭を得られるだけでなく、アプリ側から特別ボーナスが出ることもあります。
人気ライバーになってくると、リスナーからの直接の投げ銭のほかに、イベントでの上位入賞報酬であったり、視聴者数が多いことによるポイント報酬、換金レートの上昇などから収入を増やすことも可能です。
アプリの種類によっては、時給制で収入を得ている方もいます。
またライバー事務所に所属している方の中には、リスナーさんからの投げ銭とは別で事務所から時給を貰っている場合もあります。
ライバーの平均年収は?
ライバーはその人気度や継続年数によってだいぶ収入が変わってきます。
そのため、全員をひとくくりにして「平均」とすることが出来ません。
しかし、各ライブ配信アプリには「ランキング」というものがあり、そこからライバーのレベルを図ることが出来ます。
今回は「トップライバー」「ミドルライバー」「初心者ライバー」と分けて、大体の収入を紹介していきます。
①トップライバー
大手配信アプリの中で安定してランキング上位を保っているライバーさんになると、平均年収は1000万円を超える人が多いです。
海外になると、年収1億を達成している方もおり、普通の仕事をするより稼げる場合もあります。
ここまでのトップライバーになると、ライバーのほかにも多くの仕事を貰えるようになり、活躍の場が増えていくようですね。
②ミドルライバー
ミドルライバーは、安定的ではないものの比較的ランキング上位を保っているライバーさんと言えるでしょう。
ライブ配信では毎日多くのイベントが開催されていますが、そうした個々のイベントで1位をとるようになってくると、ミドルライバーの一歩と言えるかもしれませんね。
ミドルライバーの平均年収は100万円から1000万円ぐらいでしょう。
どうしてもばらつきが出てくるので、「ライバーを専業とする」ほどではないかもしれませんが、副業としては十分な収入ですよね。
③初心者ライバー
コロナ禍で新人ライバーが急増化したこともあり、ライバーの多くはこの「初心者ライバー」にあたるでしょう。
初心者ライバーさんはまだ固定のファンが少ないこともあり、収入は限定的かつ不安定です。
平均年収は数万円ほどであり、高くても数十万ほどでしょう。
しかし、ライバーは続ければ続けるほどファンも収入も増えてくるものですので、長い目で続けていくことが大事です。
ライバーの税金事情はどうなってるの?
ここまで、ライバーのリアルな収入事情について解説してきましたが、ここからは税金事情について説明していきます。
先に申し上げておくと、ほとんどの場合ライバーは個人事業主にあたるので、確定申告は自力で行わなければなりません。
しかし、確定申告が必要な方とそうでもない方がいるため、ここで詳しく解説していきましょう。
確定申告が必要な場合は?
以下の場合には確定申告が必要になってきます。
- 年間所得が48万円を超える場合
- 他で給料をもらっており、副業ライバーとしての収入が20万円を超える場合
前の項目で紹介した「収入」の目安で行くと、ミドルライバーの多くは確定申告が必要になるということになりますね。
確定申告が不要な場合は?
以下の場合には確定申告が必要ありません。
- 年間所得が48万円以下の場合
- ライバー事務所に所属してそこから「給与」を受け取っている場合
- 副業としてライバーをしており、ライバー所得が20万円以下の場合
ライバー事務所に所属している方で、事務所から「給与」という形で収入を得ている場合には、その事務所や企業が年末調整などを行ってくれるため確定申告は不要です。
ただし、すべての事務所がそうとは限らないので、事務所所属ライバーは事務所に確認しておきましょう。
経費として認められるものをチェックしておこう!
確定申告をする際、注意してほしいのが、振込金額=利益ではないということです。
普通のお店をイメージしてもらえれば分かると思いますが、お店は商品を揃えたり人を雇うために、多くの投資をしています。
そのため、商品の売上額が100万円だったとしても、事前に必要とした費用を差し引いて計算する必要がありますよね。
ライバーも同じで、ライバーをするにあたって必要とするもの、事前にお金を払ったものに関しては「経費」として扱われ、税金がかかりません。
経費として認められるものとしては以下のようなものがあります。
- 撮影機材(パソコン・スマホ・ライトなど)
- 衣装やメイク用品(ライブ配信用)
- 小道具
- ライブ配信に関する会議費や飲食費
- ライブ配信で場所を借りた際の場所代や、そこまでの交通費
- ゲーム配信をした際のゲーム機やゲームソフト代
- ライバー事務所や税理士への支払い
- ライブ配信に関わる広告費
他にもたくさんありますが、主に以上のようなものが「経費」として計算されます。
見てきて気付かれた方も多いと思いますが、正直言ってどんなものでもがんばれば「経費」になり得ます。
ゲーム機やスマホなど、ライブ配信以外にも使用するものであっても、ライブ配信に関わるものとして経費に挙げることができてしまうわけです。
ただし、経費として扱うためには明確な領収書やレシートなどが必要となってきますので気を付けましょう。
ライバーの収入と税金事情 まとめ
いかがでしたでしょうか?
- ライバーの収入にはばらつきがあるが、トップライバーだと年収1000万円越えも!
- 初心者ライバーでも年収数万円は稼げる!
- 年間所得が48万円を超えると確定申告が必要!
- 副業ライバーの場合は、ライバー収入が20万円を超えると確定申告が必要!
- ライブ配信に関わるものは経費で落とせる!
- 経費で落としたいものはレシートや領収書を保管しておこう!
以上が、この記事のまとめになります。
確定申告など税金に関する事情は複雑で、多少面倒くさいところもあると思います。しかし、これを怠ってしまうと、国民としての義務を果たしていないことになってしまいます。
脱税をしないように、しっかりと自分の収入をチェックするようにしましょう。
ライバー事務所に所属している方であれば、お抱えの税理士がいる場合も多いので、相談してみると良いと思いますよ!