TikTokとは?
そもそもTikTokって何でしょう?
TikTokとは中国発のショート動画の視聴・投稿サービスのことです。もともとは10代〜20代をメインターゲットとしており、他のSNSと比べて年齢層が低いことが特徴のアプリでしたが、自由にクリエイティビティを発揮できる場として、現在では幅広い層のユーザーから支持を集めています。
国内の利用者数は2019年2月の時点で950万人、世界では6億人以上にも及んでおり、人気の音楽やトレンドのダンスとともに撮影した動画やおもしろ動画、日常生活のリアルを撮影したルーティン動画などが人気です。
最近では、一般ユーザーだけでなく、マーケティングの一環として利用する企業も増えています。さまざまな製品・サービスを提供する企業でも自由に表現することができることから、TikTokで人気のインフルエンサーを起用したPR動画の投稿や、企業アカウントの運用などの活用事例が多く見受けられます。
今回はTikTokのビジネス(企業)アカウントについて詳しく解説します!
TikTokビジネス(企業)アカウントとは?
「TikTok For Business」と呼ばれ、TikTok上にショート動画をはじめとした広告を掲載できるサービスのことです。
TikTokでは無料でビジネスアカウントを開設することができるため、あらゆる業界の企業がビジネスアカウントを設定し、コンテンツによってブランドの価値を高めたり、企業やブランドの活動に役立て、ビジネスの成長につなげています。
- TikTokビジネスアカウントを使用している主要ブランド数:1,000以上
- アクティブブランドの1投稿あたりの平均閲覧数:20万以上
- アクティブブランドによる投稿の平均エンゲージメント率:9%以上
といった統計も出ています。
TikTokビジネスアカウントの効果
- ブランド認知度を向上できる
- 若年層に広めることができる
- フォロワー数が少なくてもバズりやすい
- 動画編集に関する知識が不要
- 宣伝色を出さず楽しく見てもらえる
ブランド認知度を向上できる
TikTokは「動画」が中心なため、伝えられる情報量が多く、認知拡大につながりやすいという特徴があります。
若年層に広めることができる
若者の多く視聴しているため、若年層をターゲットとする商品やサービスの認知拡大や売上げ向上を目指す場合は、TikTokの活用が効果的と言えます。
また、若者は情報を共有しますので、たくさんの人に拡散されやすいので宣伝効果も抜群です。
フォロワー数が少なくてもバズりやすい
TikTokのメインページでは、フォローの有無に関係なく、人気の動画やユーザーの視聴履歴にもとづいたおすすめの動画が独自のアルゴリズムで表示されます。InstagramやTwitterのタイムラインと異なり、フォローしていないユーザーの動画が次から次へと表示されるため、フォロワー以外のユーザーに投稿を広めることができます。
動画編集の知識が不要
TikTokには、動画を作成するための音楽や加工ツール、フィルターなどがすべてテンプレートとして用意されています。そのため、外部ツールを使って動画の作成や編集を行うことなく、動画制作・編集に関するノウハウがなくても、アプリだけで簡単にデザイン性に優れた動画が作れます。
宣伝色を出さず楽しく気軽に見てもらえる
TikTokは、他のSNSと比べて明確な目的がなく、ただ「おもしろい動画に出会えるから」という理由で利用しているユーザーが多い傾向があります。また、TikTokが実施したユーザー調査によると、「広告をつい最後まで見てしまう」と回答した人は、他のSNSの平均と比べて143.8%も高いことがわかっています。
つまり、TikTokにおける広告やビジネスアカウントによる投稿は、他のSNSと比べてより楽しく気軽に見てもらいやすいという特徴があります。
TikTokのフォロワーを増やすコツについて知りたい方は以下のページをご参照ください!【TikTok】TikTok(ティックトック)でフォロワーを増やすコツは?運用戦略を解説! | ライブ配信ナビ (17liver.net)
ビジネスアカウントの設定方法
次に、ビジネスアカウントの設定方法をみていきましょう。
TikTokのアカウントがない場合
① TikTok For Businessにアクセス(https://getstarted.tiktok.com/)
※表示が英語になっていますので、右上にある言語設定を「日本語」にして「今すぐ開始」!
②アカウント登録に必要な情報を入力
※「電話番号」「パスワード」「認証コード」を入力
③その他の情報を入力
※「国」「会社名」「電話番号」を入力
ビジネスアカウントは法人企業のみ登録可能で、個人では利用できません。
また、アカウント審査に1営業日程かかります。
TikTokのアカウントを持っている場合
①「マイページ」の右上にある「…」をタップ
②「アカウント管理」をタップして「プロアカウントに切り替える」
③オプションから「ビジネス」を選択し、「カテゴリー」を設定
設定は非常に簡単ですね!
TikTokの登録方法を詳しく知りたい方は下記のページをご参照ください!
【TikTok】TikTok(ティックトック)の登録方法は?詳しく解説! | ライブ配信ナビ (17liver.net)
ビジネスアカウントのメリット
ビジネスアカウントを使用すると、以下の4つのことができるようになります。
①投稿動画の分析:
投稿したコンテンツごとのパフォーマンスをリアルタイムで表示できるため、ブランドにとってより効果的な分析・意思決定が行えます。
- 合計再生時間
- 合計視聴回数
- 平均視聴時間
- トラフィックソースの種類
- 視聴者の所在地(国別)
②インサイト分析:
「インサイト」ページから、アカウントや投稿コンテンツのアナリティクスを閲覧できるようになります。フォロワーの言動、感情、思考を把握・分析し、フォロワーの属性を理解することができます。
概要:
動画の視聴数
フォロワー数の増減
プロフィールの表示回数
コンテンツ:
動画投稿(直近7日間に投稿したコンテンツ)
人気上昇中の動画
フォロワー数:
フォロワーの属性(フォロワー数100人以上から利用可)
③プロフィール情報の追加
公式Webサイトや連絡先情報など、ビジネスに関する情報をTikTokアカウントのプロフィール情報として追加できるようになります。
④商用楽曲ライブラリーの利用
広告主のオーガニックポストのために、適切なライセンスを取得した楽曲のライブラリー「商用楽曲ライブラリー」の利用が可能になります。
広告主による著作権侵害を避けることを目的に設置された機能で、「商用楽曲ライブラリー」の楽曲はオーガニックポストの際に、すべて商用利用可能となっています。
TikTokビジネス活用事例
では、実際にTikTokビジネスがどのように活用されているのか見ていきましょう!
ユニクロ
ユニクロのTシャツブランド「UT」は、「#UTPlayYourWorld」キャンペーンを日本を含む5つの市場で開催しました。この企画は、国内のテレビCMや、世界中のユニクロ店舗ならびに公式SNSでデビューするグローバル・インフルエンサーを世界中から募集するというものでした。
日本だけでなく中国や台湾・アメリカ・フランスでも実施され、動画の総再生回数は3.3億回、動画投稿数はおよそ20万件でした。
これは海外ユーザーも多いTikTokを利用することで、グローバルにキャンペーンを広めた成功例と言えます。
サントリー
サントリーでは「ペプシJコーラ」のプロモーションにTikTokを活用し、動画の総再生回数は1ヶ月で1,800万回を突破しました。
ここまで動画が再生された理由は、石川さゆりさんやKenKenさんなど有名人がロック調のソーラン節に合わせて踊るダンスに注目が集まりました。
また、ユーザーも真似できる簡単なダンスを取り入れていたので、ダンスのコピー動画を投稿する人も多くTikTokのビジネス活用として成功しました。
ドミノピザ
人気商品の再販にともなうキャンペーンに、100万人以上のフォロワーを抱える人気ティックトッカーを起用したドミノピザ。
TikTokで100万人以上のフォロワーを抱えるインフルエンサーのヤバタンさんを使った結果、ユーザーが「親近感」を持てるコンテンツ作りに成功し、「ヤバタンのピザください!」という注文が増えたほど反響があったとか!大成功でしたね!
ワイモバイル
ワイモバイルは、自社サービスの認知拡大を目的に、オリジナルハッシュタグキャンペーンを実施しました。
キャンペーンの内容は、最も意外な投稿をしたユーザーにワイモバイルのCM出演権を与えるというもの。吉岡里帆さんや出川哲郎さんなど、高校生に人気のある芸能人と同じCMに出演できるとあって高校生の関心が一気に高まりました。
人気ティックトッカーのねおさんを起用して「#と思いきやダンス」というオリジナルハッシュタグとダンスで拡散を狙いました。
ダンスの振り付けが比較的簡単で誰でも参加しやすかった点、そしてテレビCM出演との連動企画で認知拡大した点から、バズらせることに成功しました。
まとめ
TikTokのビジネスアカウントを利用することで以下のことが可能になります。
- ビジネスプロフィールを設定できる
- インサイト(分析機能)を利用できる
- 投稿を広告として出稿できる
設定方法も無料で簡単です。
その上分析機能も使え、安いコストで簡単に広告が出せます。
実際に多くの企業がTikTokのビジネスアカウントを利用し、大きな宣伝効果を得ています。
ぜひT