コロナ禍でいままでの仕事・ライフスタイルが一変するなか、人気が急上昇したサービスがあります。
YouTubeやNetflixといった動画サービスや、ライブ配信といったサービスに加え、クリエイターの支援サービスが注目を集めているんです。
今回紹介するのは、そんなクリエイター支援サービスのひとつ『Enty』。
東京都渋谷区に本社を持つ「Enty株式会社」が運営するサービスですが、最近、支払いの延滞によって炎上したとか…。
その真相について、詳しく解説していきます!
クリエイター支援サービス『Enty』とは?
『Enty』は「Enty株式会社」が運営するクリエイター支援サービスで、「クリエイターが手軽に支援者(ファン)を募集できるサイト」として2015年にリリースされました。
クリエイターは支援者に創作物(画像・映像・文章・音声など…)のコンテンツを発信します。
支援者(ファン)は「Entyポイント」というサービス内通貨をクリエイターに提供し、その特典としてコンテンツを見ることが出来ます。
クリエイターは自分のページにいくつかの「プラン」を作成することができ、各プランに応じて特典を設定できるようになっており、支援者(ファン)は好きなプランを選んで応援する、という形になっています。
ファンにとってはクリエイターを直接支援することが出来る場となるわけですね!
クリエイターは本来、仕事を貰ってから作品を作り生計を立てることも多いですが、
この支援サービスでは作ったものに対して「支援」としてお金が払われる仕組みとなっており、
クリエイターの安定的な収入に寄与しています。
サービスは【こちら】から
Entyが炎上した理由は?
ここまでで、Entyのサービスについては理解してもらえたと思いますが、ここからはEntyの炎上騒動について解説していきます。
簡単に言うと、Entyのクリエイターに対する報酬支払いが遅れているということで、多くのクリエイターやファンから批判を浴びているようです。
話題になったのはこちらのツイート。
entyくんさぁ…( ˘ω˘ ) pic.twitter.com/NAdteuCZAa
— コンバットS子 (@S_co36) November 11, 2020
コンバットS子さんの挙げている画像を要約すると
資金繰りの調整を重ねたが、どうしても捻出が出来ませんでした。
そのため、11月10日に支払予定であった10月25日の出勤申請分は再度延期とさせて頂きます。
ということです。
Enty社の今後については、クリエイターの方に直接説明するWEB会議の時間を設ける旨が伝えられていますが、創作活動を続けているクリエイターさんたちにとっては、不安要素であったと思います。
もうEntyは飛んだと思って行動した方が良さそうです。
差し当たって、いつサーバーがダウンしても良いように、過去のご支援者様の全支援データリストを、Entyのサーバーからバックアップしておきました。— Hide(ディザーターズ開発中) (@AlphaNutsGames) November 11, 2020
中にはこんなツイートも。
いつでもEntyのサービスが終了してもいいように準備している、とのことです。
しかし、支援者数・ユーザー数が増えているにも関わらず、なぜEntyの財政は傾いてしまったのでしょうか?
以下ではその背景について解説していきます。
Entyで報酬未払いが起こった2つの理由
報酬未払いの件については、主に2つの理由があると言われています。
②事業買取の際に、支援金が引き継がれていなかったこと
①前オーナーからの訴訟を受けたこと
Entyは2015年にサービスを開始していますが、その後事業の買い取りなどにより何度かオーナーが変わっています。
現在の代表は杉山氏(2020年2月~)で、事業買取のやり取りがあった際、事業が安定するまでは支払いを猶予すると取り決められていました。
ところが、前オーナーの福田氏が訴訟を起こしたことで、買取費用を早急に支払わなければならなくなってしまったとのことです。
Enty社は資金を集めてなんとか支払いをおおむね終わらせたようですが、その際に支援金の一部が支払いに充てられています。
そのため、ファンがクリエイターに支払ったはずの支援金のクリエイターに届かないという状況に陥ってしまったようですね。
②事業買取の際に、支援金が引き継がれていなかったこと
先に申し上げた通り、Entyのサービス事業は何度か買取が行われています。
その際の売買契約が非常に甘く、買取以前の支援金が引き継がれなかったという実情がありました。
そのため、預かっていない支援金はEnty社の社員が立て替えて支払っていたようですが、すべての支払いをそれで補いきれず、結果的に支払いの延滞という手段をとらざるを得なくなってしまったようですね。
Enty社の今後は?
Enty社は、クリエイターへの支払い義務を全うするためには事業を継続して利益を出す必要があるとし、事業継続を明言しています。
滞納している支援金に対してはクリエイターと相談を重ねながら、分割で支払うと説明しているため、クリエイターとの協議が肝となってきます。
Entyの報酬未払いについて まとめ
いかがでしたでしょうか?
- Entyはクリエイター支援サービス!
- クリエイターは自己表現の場所が出来、安定的な収入を得られる!
- 支援者(ファン)は直接クリエイターを支援デキ、見返りに限定コンテンツを見れる!
- 報酬未払により炎上したが、その背景には事業買取の際の問題があった!
- 支払い義務を果たすため、事業は継続する予定
以上がこの記事のまとめになります。
報酬未払いは確かに問題ですが、その背景にある事情を考えると、仕方ないというような気がしなくもないですね。
Enty社は今後、クリエイターさんからの信頼を取り戻せるように頑張ってほしいですね!